最新のテクノロジー
アルカリ乾電池とマンガン乾電池はどう違う?特徴や正しい使い方を解説!
私たちが日常的に利用する乾電池には、主にアルカリ乾電池とマンガン乾電池の2種類があります。この記事では、それぞれの特徴や用途の違いに加え、乾電池の適切な取り扱い方法について解説します。
目次
アルカリ乾電池とマンガン乾電池の違い
アルカリ乾電池とマンガン乾電池には、どちらも二酸化マンガンを使用していますが、電解液や構造の違いにより、それぞれ性能や用途に特徴があります。
アルカリ乾電池の特徴

アルカリ乾電池は電解液にアルカリ性の水酸化カリウムを使用しており、マンガン乾電池と比べて二酸化マンガンや亜鉛の量が多いという特徴があります。 そのため、電力と容量が2~5倍ほど大きく、連続して大電流が必要な機器の使用に適しています。
アルカリ電池の使用に適した機器:
デジタルカメラ・フラッシュライト・ヘッドフォンステレオ・ラジコン・電動歯ブラシ・電動シェーバーなど
マンガン乾電池の特徴

マンガン乾電池は、電解液に弱酸性の塩化亜鉛や塩化アンモニウムを使用しています。アルカリ乾電池に比べて電力や容量は劣りますが、休み休み使うと電圧が一時的に回復するという特徴があります。そのため、小さな電流で休み休み使用する機器に向いています。
マンガン電池の使用に適した機器:
テレビやエアコンのリモコン・時計・キッチンタイマーなど
乾電池の取り扱いで注意したい5つのこと
①アルカリ乾電池とマンガン乾電池の併用はNG!
アルカリ乾電池とマンガン乾電池は、それぞれ特徴や用途が異なるので、併用はオススメしません。使用する機器に応じて適切な種類の乾電池を使用しましょう。また、電池が必要な機器に使用量やメーカーが異なる電池を入れるのではなく、種類やメーカーを合わせて使用すると◎。なお、電池を交換する際は、古い電池を残さず全て取り替えるようにしましょう。

② 適切な管理を行う
乾電池の液漏れを防ぐためには、直射日光や高温多湿を避け、10~25度くらいの涼しく乾燥した場所で保管しましょう。温度が低いからといって、冷蔵庫で保管すると取り出した際に結露が発生し、端子が錆びる原因となるため避けてくださいになります。また、金属類と一緒に保管すると液漏れや破裂などの危険があるため、保管場所は分けてください。
③ 未使用の電池と使用済みの電池は分けて保管する
液漏れを起こす可能性があるため、同じメーカーの同じ種類の電池であっても、未使用品と使用済品は、分けて保管をしてください。

④ 一次電池は充電しない
充電して繰り返し使用できる二次電池であれば問題ありませんが、通常一次電池は充電できるように設計されません。 異常に充電すると液もれや発熱、破損の危険があるため、一次電池の充電は厳禁です。
⑤ 推奨使用期限を守ろう
乾電池は推奨使用期限内に使用しましょう。期限を過ぎると、劣化が進み、液漏れや発熱などを起こしたりする可能性がありますので、基本的には推奨使用期限内に使い切るとベストです。
知っておきたい!正しい乾電池の処分方法
◆一次電池(乾電池)
一次電池とは、使い切りで充電ができない電池のことです。一次電池を処分する際は、プラス極とマイナス極の端子部にセロハンテープなどを貼って、絶縁状態にして捨てましょう。お住まいの地域によって処分方法が異なるので、乾電池を捨てる方法を確認してから処分してください。

◆二次電池(充電池)
二次電池とは、充電が可能で、繰り返し使用できる電池のことです。これらの電池はリサイクルが可能なため、回収協力店などに設置されているリサイクルボックスに入れて廃棄しましょう。
なお、リチウムイオン電池やニッケルカドミウム電池などの充電式電池は強い衝撃や圧力が加わることで発火する恐れがあります。取り扱いの際は、十分に注意し端子部分にはセロハンテープなどを貼って絶縁処理を行うことが推奨されています。

実はとっても簡単だった?ヘアドライヤーの原理
身の回りに存在する電気製品。
どれもこれもとても便利だと思います。
ただそれらがどんな原理で動いているのか、あまり考える機会はない…

太陽光発電はどういう仕組みで発電するの?
広大な土地にソーラーパネルが設置されているメガソーラー発電所などが増えてきて、太陽光発電を目にすることが多くなってきました。太陽光のエネルギーを電気に変換…

身の回りにあるギモンを解決!扇風機の常識を覆した羽のない扇風機はどうやって風を送るの?
最近、羽がないスリムな形の扇風機が多く販売されています。扇風機といえばその形を思い浮かべる方も多いのではないかと思いますが、今までは羽がついた扇風機が一般…




