第二種電気工事士 筆記試験 計算問題を完全攻略せよ その2 「過去問を解説編」

更新日:2022.07.12投稿日:2022.07.12

その1では覚えるべき公式について解説しました。ここからは応用編。過去問を一緒に解いていきましょう。

合成抵抗を求める問題1

過去問自体は「電気技術者試験センター」のサイトに掲載されています。こちらもぜひ活用してください。

試験の問題と解答 | ECEE 一般財団法人電気技術者試験センター

一見難しそうに感じますが、直列と並行の合成抵抗計算の解き方で解けます。

まず、左下の2Ωと2Ωが並列に繋がっている箇所がありますが、こちらを並行回路の求め方で求めると (2Ω×2Ω)÷(2Ω+2Ω)=4÷4=1 となります。

次に、右側の3Ωと6Ωも同じように求めると (3×6)÷(3+6)=18÷9=2Ω

この二つを求めると、左側と右側で直接回路になるのでそのまま足します。

1+2=3Ω


そして、今求めた3Ωと上の6Ωが並列回路になっているので、同じように求めますが、実はこれ右側の合成抵抗を求める式と全く同じ式になりますので、それが答えとなり、解答は「ロ」となります。

合成抵抗を求める問題2

まず、右側の4Ωと4Ωを並列回路で求めると(4×4)÷(4+4)=2Ω

次にそのすぐ左上の抵抗2Ωと今度は直列になるので足しましょう。 2+2=4

そして、その横の4Ωとまた並列となるので (4×4)÷(4+4)=2Ω と求め、再びその左上の抵抗と直列になるので足していきます。 2+2=4Ω


次に電流を求めます。V=RIという公式に当てはめて計算しましょう。

V=16ですから、 16=I×4、I=4 となり、答えは「ハ」となります。

電圧を求める問題

スイッチSを閉じると、抵抗は小さい方に流れるので閉じた方は抵抗がないため、こちらに電流が流れます。次にaの横の30Ωですが、aの地点のように途切れている回路には電流が流れません。

この2点を考慮すると、スイッチSの上の30Ωとaの横の30Ωは無視できます(ここが重要です)


残った30Ωが2つ直列に繋がった状態で残ります。 ここで、分圧という言葉が出てきますが、純粋に全体の電圧を各抵抗(今回は同じ抵抗値)で分散するだけなので、計算は 100÷2=50となり、答えは「ハ」となります。

注:電気工事士の計算問題は解き方が無数にあり、参考書によっては全く違う解き方を紹介している場合があります。

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