電気 × マンガ
電気工事士マンガ「転電虫」 第四十回 「懐かしい上履き」
学生時代にお世話になった上履き。大人になっても役に立つ…!
懐かしい上履き
あとがき
建築現場では、建物をお客様に引き渡すまで、傷を入れないよう細心の注意を払っています。特に、床などは傷が入りやすく、大きな傷を入れてしまうと、補修もかなり大がかりなものになってしまいます。そこで、外から部屋の中に入る時はしっかり上履きに履き替えます。 自分が電気工事士として働き始めた時の失敗で、監督さんから上履きのことで注意をされたことがあります。その時は、使っていない運動靴を上履きとして使っていたのですが、このことを注意されました。その監督さんからは、 ・運動靴だと、外から上履きに履き替えずに部屋の中に入ったと勘違いされてしまう。 ・運動靴の靴底は、小石などを噛んでしまうことがあるので、部屋の中に小石を上げてしまうことがある。 ということを言われました。 こうやって、何がいけないのかを説明しながら、注意してくれる監督さんは尊敬できます。それから、上履きを購入してしっかり部屋の中では上履きで作業をしています。しかも、この上履きは結構滑りにくいところがあり、屋根(瓦)に上がって作業する時、安全靴より上履きの方が作業がしやすくなります。転落事故の防止にもなるので、上履きは必須アイテムです。 で、そんな話をしてくれた監督さん、強面なんですが、足元をよく見てみると、自分が子どもの頃に学校で履いていた上履きを履いていました。「これ、結構履きやすいよ」と、上履きのことをニコニコ顔で話してくれました。
プロフィール
貴泉(きせん)
40歳で非正規雇用の仕事を退職。その後、職業訓練校に通い、電気工事士会社へ就職。建設現場であった面白い話や出来事、愉快な職人さんや自分の失敗談などをマンガにして、ブログ「転電虫」で掲載中。取得済の資格は、危険物取扱者(乙4類)、2級ボイラー技士、第二種電気工事士、第一種電気工事士、第一種衛生管理者です。