【第二種電気工事士】間違えやすい識別の押さえるべきポイント(材料・器具編)

更新日:2024.05.13投稿日:2024.05.13

第二種電気工事士の筆記試験で重要な識別。見た目や名称が似ていてもまったく用途が異なるものも多くあります。この記事では、間違えやすい識別の材料や器具にスポットを当てて解説します。

ケーブル、電線管

左は埋め込み型の「合成樹脂製スイッチボックス」で、内部にコードを通してスイッチやコンセントを取り付けます。右は「合成樹脂管用スイッチボックス」で文字通り合成樹脂管をつなげるボックスです。

パッと見た感じだと同じように見えますが、波を打っている方が「合成樹脂製可とう電線管(PF管)」で、可とう性があります、右側は「硬質塩化ビニル電線管(VE管)」で可とう性がありません。 折り曲げて設置する時はPF管、直線上に設置する時はVE管と覚えておきましょう。 間違えやすいもので「2種金属製可とう電線管(F2管)」もありますが、第二種電気工事士の試験ではそこまで出題されません。しかし、PF管とVE管はほぼ毎回何かしらの形で出題されるので押さえておきましょう。

このケーブルは共に3心ですが、ケーブルが平らな方が「VVFケーブル」でケーブルが丸い方が「VVRケーブル」です。このケーブルは筆記試験でも出題されますが、技能試験では全ての問題で取り扱う事になります。

「1種金属線ぴ」と「2種金属線ぴ」で用途が異なります。1種は幅4cm未満の樋となり、2種は幅4〜5cm未満の樋となります。ちなみに幅5cm以上は「ライティングダクト」と呼ばれ照明器具を取り付ける際に使用します。

照明器具

こちらは蛍光灯で、天井に取り付けるものと壁付きのものとは別に表示されます。図記号は次のとおりです。

壁に付かない方は白色のままで、壁に付く方は対応する壁の方向に黒く表示されます。ボックスがないタイプは中心の丸がありません。ちなみに白熱灯も同様で対応する壁側に黒く表示されます。 白熱灯は丸だけの表示で蛍光灯は丸に左右四角の表示になりますので、まずはこの形を覚えて下さい。

こちらは誘導灯で、蛍光灯タイプは左右四角の表示と白熱灯タイプは丸だけの表示で、内部はこのように示します。画像での識別はあまり出題されませんが、主に配線図の問題で出題されます。

こちらは非常灯で、誘導灯と同様の表示で内部が黒く塗りつぶされています。この黒丸みたいな表示は前回の単極スイッチと全く同じ見た目であるため、一緒に並べると非常に間違いやすくなっています。誘導灯自体も試験自体にはあまり出題されませんが、配線図の問題で出題された時はスイッチと混合しないように注意して下さい。

これはシーリングライトと言って、天井に取り付ける照明です。図記号はこちら。

その他器具

こちらの写真は換気扇で壁に取り付けるものと、天井に取り付けるものがあります。見た目も図記号も異なるのでこちらもしっかり押さえておきましょう。

次はルームエアコンで四角の中に「RC」と記載があります。大きな違いとして屋内ユニットと屋外ユニットの違いがあり、横に「I」と「O」の表示があります。 覚え方として、Iはインドア(indoor)、Oはアウトドア(outdoor)の頭文字なので、そのように覚えましょう。

最後に接地極の図記号です。接地極のみの場合は左側の図記号ですが、D種接地の場合は右側に「ED」の記載があります。覚え方として Eはアース(earth)の EでDはそのままD種接地と覚えましょう。

プロフィール

kiki

2児のパパ。主に資格取得を目指す方に向けて攻略記事を、他には案件の紹介、ジャンルを問わない雑記記事を書いています。

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ブログでは、今回の電気工事士以外にも危険物甲種や高圧ガス、ボイラー技士など主に工業系の資格をメインに解説しています。

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