【第二種電気工事士】間違えやすい識別の押さえるべきポイント(工具編)

更新日:2024.06.20投稿日:2024.06.20

第二種電気工事士筆記試験での重要ポイントの一つである「識別」の中で、今回が最後となりますが、「工具」について解説します。どれも試験に出やすいものをピックアップしていきますので、是非参考にしてみて下さい。

金属管

左側が「パイプカッタ」で右側が「ねじ切り機」です。パイプカッタで任意の長さに調節してねじ切り機で金属管の端面にねじを作ります。

左側が「リーマ」で右側が「やすり」です。 先程のパイプカッタやねじ切り機で切った端面は、金属がはみ出したままになっているので、そのまま使用すると怪我をする可能性があります。そこでリーマを使用して「バリ取り」という作業を行います。こうする事で金属管の余分な部分が撤去できるのです。リーマは下記の「クリックボール」に取り付けて使用します。

左側は「パイプペンダ」で右側が「パイプレンチ」です。パイプペンダは金属管を曲げる時に使用して、パイプレンチは金属管同士を繋げる時や外す時に使用します。

合成樹脂管

左側は「合成樹脂管用カッタ」で右側が「金切りのこ」です。両方とも合成樹脂管を切断する時に使用しますが、金切りのこは細い金属管であればパイプカッタを使用しなくても切断可能です。

左側が「面取り器」で右側が「トーチランプ」です。 面取り器は金属管のリーマややすり同様、切断面のバリ取りと同じように端面を綺麗にするために使用します。トーチランプは合成樹脂管を熱で柔らかくして曲げやすくする工具で、少しずつ熱を加えて調整しながら曲げることが可能です。ちなみに可とう性のあるものは、トーチランプを使用しなくても曲げることができます。

穴あけ工具

左側が「ノックアウトパンチャ」で右側が「ホルソ」で共に金属板に穴を開ける時に使用します。基本の用途は同じですが、ノックアウトパンチャは単体で使用し、ホルソは「電動ドリル」に装着して使用します。

電動ドリルは先端に様々な工具を取り付けることができるので、金属管のリーマも取り付けて使用する事もあります。

こちらは「タップ」と言って、穴を開けた金属板にねじ切りするために使用します。 写真のタップは手動型で、どこでもねじ切りができますが、かなり力が必要なので、通常は加工用の機械などに装着して切ることがほとんどです。金属板にねじ切り加工が出来れば、先程のねじ切り機で加工した金属管同士を接続できるようになります。

左側が「羽切り」で右側が「木工用ドリル」です。こちらも共に木材の穴開けに使用する工具で、羽切りはクリックボール、木工用ドリルは電動ドリルに装着して使用します。

電線切断、被覆取り

左側は「ケーブルカッタ」で右側が「ペンチ」です。共に電線を切るものですが、ケーブルカッタは比較的太い電線、ペンチは細い電線を切る時に使用します。細い電線を切る時はペンチではなくニッパーを使うことが多いですが、電気工事士の試験では出題されません。

こちらは「電工ナイフ」で電線を切る時にも使用しますが、電線の被覆や技能試験にてゴムブッシングの切り込みにも使用します。一応電線の被覆も切れますが、電工ナイフで切ると心線まで切ってしまう恐れがあるので、余程自信がない場合は次に紹介するストリッパを使用しましょう。

こちらは「ケーブルストリッパ」で主にVVFケーブルの被覆を剥がす時に使用します。 識別ではこちらの写真が使用されます。VVRケーブルはこちらのストリッパで剥がせないので注意して下さい。

圧着工具

次は圧着工具の紹介で、左側は「圧着端子用圧着ペンチ」で右側は「リングスリーブ用圧着ペンチ」です。共に圧着する工具ですが、電気工事士の技能試験では持ち手が黄色の圧着工具を使用するのが義務付けされています。手元に持ち手が赤い圧着工具しかない場合は、そちらは圧着端子用なので必ず事前に黄色のリングスリーブ用の圧着工具を購入しておきましょう。

左側が「絶縁被覆付圧着端子用圧着ペンチ」で右側が「手動油圧式圧着器」です。文字通り絶縁被覆付の圧着端子を圧着する時に使用するペンチと油圧式は太い電線などに圧着する時に使用します。実際に技能試験で使用する事はありませんが、用途を問われることがあります。

プロフィール

kiki

2児のパパ。主に資格取得を目指す方に向けて攻略記事を、他には案件の紹介、ジャンルを問わない雑記記事を書いています。

ブログはこちらです。

ブログでは、今回の電気工事士以外にも危険物甲種や高圧ガス、ボイラー技士など主に工業系の資格をメインに解説しています。

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