落雷でネットが落ちた!いますぐにできる予防策と対応策を教えます。
落雷によってインターネットにつながらなくなってしまった経験はありませんか?落雷でネット障害が起きる原因と、万が一、障害が起きた際の対処法をご紹介します。
なぜ落雷によってインターネットの接続が切れるの?
落雷には、対象物に直撃する「直撃雷」と、遠方で発生した落雷が電線や電話線を伝わって発生する「誘導雷」の2種類があります。インターネットの接続が途切れるのは、落雷によって、高圧の電流が電力線やアンテナを伝わり、自宅のコンセントに流れることでダメージを受け、接続していた端末機器が故障したり、不具合を起こしたりするためです。落雷により、通常は100Vの電圧が急激に数千Vまで上がったり、電話線やデータ回線、アンテナ経由で高電圧や大電流が流れたりすることを、通常、雷サージと呼びます。 いつも利用しているパソコンには大切なデータや処理中のデータなど、あなたが日頃から利活用する多くの情報が詰まっています。落雷はパソコンが故障する可能性があるだけでなく、インターネットの使用環境にも影響を与えることがあるので、十分に注意をしてください。
落雷の予報が出たら
天気予報やニュースなどで、事前に雷注意報が出ている場合は次のような対策を行いましょう。たとえ、遠方で雷が発生している場合でも、影響を受ける可能性はありますので、対策をしておいたほうが安心です。 ・パソコンや、モデム、ONUは電源を切る ・電源ケーブル類はコンセントから抜いておきましょう。 ・モデムやONUに接続されている電話線を抜いておきましょう。 いずれも、機器類は電源を落とし、ケーブル類はコンセントから抜くことで落雷の予防対策になります。要するに「通電していなければ雷の影響を受ける心配はない」ということです。 ただし、雷が鳴り始めたら感電の恐れがあるため、電源コードには触れないようご注意ください。
事前に備えておきたい落雷対策
天気予報が当たらない時のように、落雷は予期せぬ時に発生するものです。そのため、外出などで予防対策ができない場合を想定し、事前対策を取っておくとより安心です。 予防策その1:雷ガードを利用する 直撃せずとも落雷による雷サージを防ぐには、電源ケーブル落雷の影響を軽減させる製品を使用し、被害を抑える「雷ガードタップ」を利用するのが有効です。コンセントにつなぐだけなので、設置も簡単。家電を取り扱うお店などで、安いものは1000円前後から購入できます。 予防策その2:アース線をアース端子につなげる 自宅や機器のコンセントにアース線が付いている場合は、アース線をアース端子につなげておきましょう。アース端子はほとんどのコンセントに装備されており、蓋を開けてボルトで締めれば取り付けることができます。もしもの際の漏電を防ぐ役割もあります。
もし、落雷が原因で障害が起きたら
もし落雷が原因でネット接続に障害が発生した場合、以下の流れでモデム(ONU)の再起動を行うと復旧する可能性がありますので、試してみてください。 1.パソコンをシャットダウンする 2.モデム(ONU)の電源を落とす(コンセントから抜く) 3.30秒ほど空けて、再び電源を入れる 4.モデム(ONU)のランプが点灯したらパソコンを起動する 5.ネット接続できるか確認して完了 電源を入れ直してもつながらない場合は、落雷の影響によって機器に何らかの異常が発生した可能性があります。そのため、各機器の製造元へ問い合わせて対応を確認しましょう。