現場レポート
【高校生インタビュー・後編】将来は大好きな地元で地域貢献をしながら電気に関わる仕事に就きたい!現役女子高生が語る「私の夢」
未来の電気保安を担う電気技術者の応援を目的とし、「電気技術者としての夢や抱負」をテーマにした高校生作文コンクール。応募者数665人の中から最優秀賞に輝いた、山梨県立甲府工業高等学校電気科の3年生、丸山侑晏さん。WattMagazine編集部は受賞を果たした丸山さんに直撃し、前編と後編の2回に渡ってインタビュー。後編では、丸山さんの現在と未来についてお話を伺いました。将来は電気に関わる仕事に就きたいと夢を明かしてくれた丸山さんの現在の高校生活とは?将来の夢についても語っていただきました。
「配線を考えてフワッと明かりが点いた時、本当にワクワクする」
※最優秀賞に輝いた丸山さんの作文はこちらからお読みください。
※前編のインタビュー記事はこちらからお読みください。
――丸山さんは現在も山梨県立甲府工業高等学校の電気科で電気について学んでいるそうですが、将来は電気に関わる仕事を志望していますか?
「はい。私は電気が好きなので、電気に携わる仕事をしたいと思います。高校を卒業したら電気の仕事ができる企業に就職するつもりです」
――電気が好きなら、毎日の電気科の授業が楽しいんじゃないですか?
「(満面の笑みで)楽しいですね!わたしはとくに実習の授業が好きで。自分で配線を考えて、電気が通った時にパッと明かりが点く。その時にすごく大きな達成感を感じて、楽しいな~電気っていいな〜って心から思うんです。小学校の頃からサッカーをしていたからか、もともと身体を動かすことが好きな性分。逆を言うと、じっとしているのが苦手(笑)実習の時間はずっと考えながら手を動かして作業をするので、そういうところが自分に合っているのかもしれません」
――同級生もみんな、高校卒業後に就職するのでしょうか。
「そうですね。電気科の生徒は、他の学科に比べて就職率が高いんです。2年生の終わり頃から就職したいかどうか、先生から希望を聞かれ、3年生からは学校の勉強以外に就活対策をします。具体的には、SPI(※)対策をしたり、面接の練習をしたり」
※企業が就活生の能力を測る筆記試験。受験者は性格検査、能力検査の2つを受ける
電気と地元が好き! 地域貢献しながら電気に関わる仕事に就きたい
――電気業界は男性が多いと聞きますが、そういった世界で働くことに躊躇はありませんか?
「うーん、全くといっていいほどないですね。女性だからできることもたくさんあると思うので。一人暮らしの女性宅の電気工事をする際、男性作業員ではなく女性作業員に担当してほしいという声も出ていますし、この業界ではもっと女性が求められているんだと思います。それに私、電気が好きなので、電気の仕事がしたいんです! 学校でも周りは男子生徒ばかりですから、社会に出ても気にならないですね」
――そうなんですね。ちなみに、女子生徒はどれくらい在籍しているのでしょう。
「電気科には75人生徒がいますが、そのうち女子は5人です。私自身がどちらかというとサバサバしていて男っぽい性格だし、男子が盛り上がっていると一緒に盛り上がれちゃうタイプ。だからあまり、男子とか女子とか気にせず、好きな電気の勉強をしています。もしかしたら、男子からは女子として認知されていないのかもしれませんが(笑)」
――工業系の学校と聞くと、現在においても男子が多いイメージがあります。女子生徒のみなさんは、どのような理由で電気科を選ぶのでしょうか。
「本当の志望理由は分かりませんが、就職に有利ですし、電気関係のお仕事は生涯続けることができる仕事だから、というのは大きいと思いますね。ちなみに、電気科は卒業後、8~9割の生徒が就職しています」
――電気に携わる仕事と言っても、いろんな職種がありますよね。丸山さんはどんな職種に就きたいですか?
「ざっくりとしてしまうんですが…電気に関わることができるなら、実はどんな仕事でもいいんです!一つ希望をあげるとしたら、県内で就職したいと思っています。地元が大好きなので、地元に貢献できるような働き方ができたらいいなって。住んでいる地域の人の電気を守るような、そんな職業って、本当に魅力的じゃないですか?」
<執筆>