電験三種合格は無理ではない!僕が独自で見つけた勉強方法と習慣化

更新日:2020.10.04投稿日:2020.10.04

電気業界の資格の中でも最難関と言われる第三種電気主任技術者試験、通称「電験三種」。電験三種の資格を取得するなんて…と尻込みしてしまう人も少なくはありません。とはいえ、無理だと決めつけて何もしなければ合格の可能性は0のまま。鼻っから無理だと諦めず、戦略的な勉強方法を見つけてチャレンジしてみませんか?

僕は現在、電験三種を所有していますが、取得獲得にトライをして、最初の2回はなす術もなく敗北しました。だからこそ、「電験三種は無理」と考えている人を見ると、昔の自分を思い出してしまうんです。一応電気系修士ではありますが、それでも電気系を勉強してきた人間からすると、電験三種は憧れです。勉強がそんなに得意ではなかった僕が、どのようにして電験三種の合格を掴み取ったか。この記事ではその勉強方法やコツをお伝えします。

自分に合う勉強方法や勉強習慣模索も含め、多くの時間を勉強に費やしました

これは何よりも大事なことです。「そんな当たり前でしょう」、そう言う人もいるかもしれません。 僕は電験三種の合格を勝ち取るまでに、1850時間もの時間を費やしました。電験三種は業務の中でも重要な価値を持つ資格です。本来全員が取得を目指すべきですが、あまりにも難しい試験であるため、前向きに受けよう!とする人が少ない印象でした。試験は頭の良し悪しではなく、ただやるか、やらないかの話です。本当に必要であればどれだけ努力してもいいはず。ただ、とにかくがむしゃらにやらなければ絶対に合格できない、僕はそう思いました。 僕は何をやるにも、どんなに才能があっても一流を目指すのであれば一定の学ぶ時間が必要だと考えています。しかし、ただ時間をかければいいというものではなく、時間は限られているので、有効活用しながら知識を積み上げていかなくてはなりません。そのため、勉強を始める前に、まずは自分に合った勉強方法や勉強習慣などを模索する必要があるのです。

自分に合った勉強方法を模索してみる

勉強方法の一つとして、僕がとくに注力したのは過去問演習でした。しかし、「やるぞ!」と意気込んだものの、最初は全く過去問を解くことができませんでした…。 む、難しい……! それでも、理解して、問題を解くことができるまで、幾たびも挑戦しました。そしてそのたびに打ち砕かれました。ただ、何度も打ち砕かれる中で選択肢が頭に浮かんだのです。 「このまま挑戦し続けるか、諦めるか」 普通に考えれば、ここまできて諦めるなんてあり得ないかもしれません。もちろん僕も電験三種の取得を諦めるつもりなんてありませんでした。では何を諦めようとしたのか。それは、今の勉強方法を継続することです。僕は諦めるという決断を下しました。いくら解説を読んでも全然理解ができないので、僕には過去問演習を続けることができないと判断したのです。それでも過去問を解くということは合格をするうえで欠かせない勉強法の一つです。

つまり、最終的には倒さなければならない“強敵”です。今の方法をやめるなら、別の方法で倒し方を考えねばなりません。 大学教授が書いた小難しい解説の書籍や過去問集で理解できないなら、同じ目線である一般の方のブログの方がわかるんじゃないか。自分にとって“わかる”解説を得て、根本から理解しよう。その選択肢として周囲の教えを乞うか、もしくはググる(パソコンから検索する)かの2つが浮かびましたが、手っ取り早い方法として後者を選びました。 さて、ググると、案外多くの過去問の解説が掲載されています。とりあえず、片っ端から読んでみることにしましたが、解説がわかるところもあればわからないところも。確実に理解ができるよう、僕がわかる解説をひたすら探しました。しかし、これをひたすら繰り返していると、知らず知らずのうちに多大な時間を費やしてしまったのです。 ただ、この経験から得られたことは、「僕にとって過去問演習は、ネット解説を取捨選択して合うものを利用していけば、勉強を進められる」ということでした。

このポイントに気づいてからは、ただひたすら同じ要領を繰り返しながら勉強を続けました。たしかに時間はかかりますが、合格するための道筋を見つけることができたのは大きな収穫だったと言えるかもしれません。勉強を始めた頃は本当に、何をどうしたらいいのかすら、全くわかりませんでしたから。 僕にとっての勉強法はこれ。そう決まったら、とにかくひたすら勉強を積み重ねていくだけです。十人十色というように、人にはそれぞれ自分にあった勉強方法があるはず。インターネットなどで人の経験を読みながら、自分に合う、自分が継続できる勉強方法を模索すること。スタートラインはここからです。

自分に合った勉強を習慣化する

1850時間、一つの目標に突き進むのは簡単なことではありません。 ただ、闇雲に頑張ったとしても、途中で疲れて、心が折れてしまうかもしれない。人間の頑張るという行為は、そう長く続かないものです。 辛い、面倒くさい、 なんでこんなことを?…そんな風にネガティブな感情が生まれてきたら、そこでモチベーションがググッと下がってしまうでしょう。そうならないためには楽しく前向きに勉強を習慣化させることがとても大切です。 では、ポジティブな意識を保ちつつ、勉強を続けていくには、どうすればいいのでしょうか?

僕の話をすると、僕は勉強が好きではありませんし、苦手な方です。自宅の机に向かって参考書を読んで、問題集を解いて…いわゆる「The勉強」が苦手なのです。それなら、「The勉強」スタイルじゃなければいいのでは? ということで、まずは自宅で勉強することを辞めました。 主な勉強場所は図書館かカフェ。図書館は少しお洒落な飲み物や座席を選ぶようにしていました。おしゃれな空間に自分の身を置き、それから、とにかく自分を洗脳するのです。「今取り組んでいるのは勉強じゃない。遊びの延長であって、お茶のついでに時間つぶしをしているんだ」。そんな風に自分に言い聞かせて取り組みました。そのうち、楽しく習慣化できるようになったのです。 図書館やカフェに通えない時間帯は主に通勤の車内とスポーツジムが勉強の場所に変わります。運転しながら、もしくはエアロバイクを漕ぎながら、音楽がわりに電験三種関連のYoutubeを見ました。端から見れば、音楽を聴いている様に見えていたはず。僕もそういう気分でしたから。 ただ、ずっと集中しているわけではなく、時に何か考え事をしたり、ボーッとして聴き流したりすることもあったと思います。それでも、多少なりとも情報が耳で流れていればうっすらとでも記憶されます。効率の面でもこの勉強方法は僕に合っていたので、モチベーションが下がることなく楽しく勉強を継続することができました。

まとめ

僕の体験談を軸にお話させていただきました。 勉強が苦手。でも、将来的に電験三種を取得したい!という方は、ここで紹介した勉強方法と勉強を習慣化させるコツを参考にしてみてください。電験三種は電気業界でも一目置かれる資格です。この先、きっとあなたの役に立ちますし、自信にもつながるでしょう。 ただ、最初から無理だと決めつけないこと。誰かの勉強方法を真似しながらでも、独自に知識が身につく方法を見つけ出し、モチベーションが維持できるよう、楽しく勉強を続けてくださいね。

プロフィール

どわーふ

私立大学大学院(博士前期課程)卒業後、大手メーカーで電気部品の開発業務に従事。現在はとある施設にて電気主任技術者として高圧電気保安業務を担当している。また、フリーライターとして「電気主任技術者が運営する就活転職応援サイト」https://denken.site/を運営中。Twitterのアカウントはこちら

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