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磁石の不思議。どこまで切り離したらN(S)だけになるの
磁石について、あなたはどれだけ知っていますか?
冷蔵庫にはりつく、N極とS極がある、砂鉄がくっつく…。
磁石は、不思議な特性がいくつもあり、奥が深いものです。
今回は、おもに3つのことについて触れていきます。きっとあなたも興味がわくはず。
僕と一緒に磁石について勉強していきましょう。
棒磁石はなぜ赤(N極)と青(S極)がある? どこまで切り離したらN(S)だけになるの?
結論からいいますが、どんなに切り離してもN極またはS極だけにはなりません。 では、真ん中で切り離してみると実際どうなるのでしょうか。小さな2つのN極とS極の磁石が生まれます。つまり、切り離した瞬間に棒磁石の状態が変わるということです。不思議ですね。
なぜ鉄は磁石に引き付けられるのか
鉄は棒磁石を近づけるとはりつきます。 鉄は内部にバラバラな小さな磁石を持っており、棒磁石を近づけるとそれが整列し強い磁石となるのです。ただ磁石を近づけなければこのような現象はおきません。鉄を冷蔵庫に近づけてもはりつかないのはそれが理由です。
磁気の発生について
磁気の根源。 それは原子が放っています。 そしてその中でも電子が自転運動することで発するエネルギーが多くを占めます(原子は原子核と電子で構成されます)。このエネルギーがとくに強いのが鉄です(とはいえ、上記項のように棒磁石を近づけないと磁気を発生させません。)。 実際、世の中に存在する棒磁石は、この鉄に酸素やレアアースを加え、さらに着磁(鉄内部の磁石を整列固定する作業のこと)を行った後、製品化されています。
まとめ
知らないことが多くありましたか? もし興味を持っていただければ、磁石に関する本を手に取ってみたり、磁石でいろんなことを試したりしてみましょう。小さな興味を持つことで知識が増え、世界が大きく広がっていきますよ。
プロフィール
どわーふ
私立大学大学院(博士前期課程)卒業後、大手メーカーで電気部品の開発業務に従事。現在はとある施設にて電気主任技術者として高圧電気保安業務を担当している。また、フリーライターとして「電気主任技術者が運営する就活転職応援サイト」を運営中。」Twitterのアカウントはこちら。