最新のテクノロジー
「プラズマってなんだろう?」その疑問に答えます!
あなたは「プラズマ」という言葉を知っていますか?この言葉を聞いて、「あのピカッとするやつでしょう?」と思う方もいるでしょう。プラズマはとても身近な現象ですが、実際に説明するとなると簡単にはいきません。知っているようで知らないプラズマ。今回はプラズマについて学んでいきましょう。
物質の状態は個体、液体、気体、「プラズマ」の4つに分類される
最初の三つはご存知かと思いますが、復習と比較の意味で今回おさらいしてみましょう。それぞれ、次のような特徴があります。 ・個体 原子が規則正しく配列する。 ・液体 原子が動き回る。 ・気体 原子が激しく動き回る。 ・プラズマ 原子が正イオンと電子に分かれ、とても激しく動き回る。
プラズマ状態をもっと詳しく見ていこう
「プラズマ」とは空気やアルゴンガスの気体を構成している原子に対して、外側から電子が強いエネルギーでぶつかったときに発生する状態のことをいいます。ぶつかった電子と、電子が離れたことで発生した正イオンは激しく動き回ります。
身の回りのプラズマ
・雷 雷雲に存在する氷が摩擦し帯電します。その過程で雷雲下方にマイナスの電気が溜まります。マイナスの電気は、プラスの電気を引き寄せるので地面にプラスの電気が発生します。プラスとマイナスのエネルギーが高まり、空気をプラズマ状態とします。 ・蛍光灯 フィラメントという通電すると電子を放出する電気部品を利用しています。その電子を蛍光灯内に封入しているガスにぶつけることでプラズマ状態を発生させます。
まとめ
プラズマについて理解が深まりましたか?プラズマはとても奥が深く、紹介した以外にも多くの現象や用途例が存在します。この記事を読んで興味が湧いたら、身近なプラズマがどこにあるか調べてみませんか。
プロフィール
どわーふ
私立大学大学院(博士前期課程)卒業後、大手メーカー2社で電気部品の開発業務に従事。現在はとある施設で電気主任技術者として電気保安業務を担当。また、フリーライターとして「電気主任技術者が運営する就活転職応援サイト」を運営中。