現場で働く若手技術者3名が語る「配電の仕事はワンチーム。使命と技術で、社会を支え暮らしを守る。そこにあるのはチーム力」

更新日:2022.05.11投稿日:2022.05.11

愛知県名古屋市に本社を置き、電力供給、電気、空調衛生、情報通信設備の工事から、太陽光発電などのエネルギー事業、住宅向け設備工事まで幅広く手掛ける総合設備企業の株式会社トーエネックさま。「社会を支え、暮らしを守る」という会社の使命を果たすため、日々、あらゆる現場で技術者が奮闘しています。今回は若手技術者3名に集まっていただき、お仕事からワークライフバランス、そして将来に至るまで、語りあっていただきました。

対談に参加された方のプロフィール(あいうえお順)

泉 秀知(いずみ ひでとも)さん

2013年入社

宇野 僚太(うの りょうた)さん

2013年入社

柳谷 幸平(やなぎや こうへい)さん

2013年入社

トーエネックで活躍する配電技能職の若手社員の1日はこちらの動画で!

若手社員の1日 「配電技能職」篇

ご家庭や職場に電気をお届けするため、配電線ルートの構築とメンテナンスといった電力供給設備工事に従事する配電技能職の若手社員の1日を紹介します。

現場はチームワーク、コミュニケーションとお互いへの配慮でチーム力を高める

――本日はお集まりいただき、ありがとうございます。まずは、みなさんの現在の業務内容について教えてください。

泉さん「日々、現場で高所作業車を使用し、電柱の上で作業をしています。入社から9年目ということもあり、最近は若手社員の育成も任されています。私たち配電線工事の仕事の特徴は、現場ごとに状況が異なるため、1日としてまったく同じ仕事がないところです。そのため、その場、そのときの状況に合わせて、最善の作業方法を考えて対応する必要があります。それが難しくもあり、上手く現場が回った時はやりがいを感じるところでもありますね」



柳谷さん「自分も泉さんと同じように高所作業車に乗って、電柱の上で作業をしています。 電気という、皆さんの生活を支える、生活を営むのに欠かせないものに直結している仕事だというところにやりがいを感じています。自分は、それが当社の仕事の最大の魅力だと思います。たとえば災害復旧などで、停電していたところへ電気を送った瞬間に、皆さんが喜んでくれる姿を間近で見ると、自然とこちらも笑顔になります」

宇野さん「2人とは同期入社で、担当している業務も同じです。やりがいを感じるのは、柳谷さんと同じく、仕事を通して、多くの方々の生活を支えていることを実感できるところです。また、形に残る仕事であることも私は当社の仕事の魅力だと思います。自分たちが工事した電柱の前を通ったときに『ここの現場を担当したんだよな〜』と思い出して嬉しくなることもあります」



――仕事の中で印象に残っているエピソードがあれば教えてください。



泉さん「今までの仕事を通して一番印象に残っているのは、軽自動車が激突して折れてしまった電柱の復旧作業をした時の事です。現場へ行ってみたら、普段はしっかりと根元まで埋まっている安定した状態の電柱が、この事故でポッキリ折れてしまい、電線の張力で宙づりの状態でした。建柱車という電柱を建てたり、抜いたりする車を入れて作業をしました。普段とは異なる状況の中での作業でしたからいつもと違った緊張感があり、また学ぶことも多くありました。慎重に作業をしたことが今でも印象に残っています」

柳谷さん「わたしは台風で停電したときの復旧作業が印象深く残っています。灯りが消えた街、真っ暗な山奥に向かっていると、地域の皆さんが困っている姿がチラホラと目に入ってくるんです。改めて、私たちは人々の生活を支える使命を担っているんだなと、強い責任を感じました」



宇野さん「わたしが一番印象に残っているのは、何年か前に災害復旧の応援で、他の電力会社さんの受け持ちエリアである千葉県へ行った時の事です。他の電力会社さんのエリアでは設備や仕事の進め方が、私達が普段やっているのと異なる点が多く、驚いたり感心したりすることが沢山あったことを覚えています。視野を広げることができ、良い経験でした」

――現場では基本的にチームでお仕事されていると思いますが、仲間と仕事をする際にどのようなことを心掛けていますか。


柳谷さん
「基本的に工事は『クルー』と呼ばれる5〜6人でひとつのチームで作業にあたります。現場によって仕事の内容も異なりますし、別のクルーと合同で作業することもよくあります。数人が一緒になって作業を行うため、コミュニケーションを大事にして、スムーズに作業ができるよう心がけています」



泉さん「一緒に仕事をするのはみな同じ“仲間”だという意識でコミュニケーションを大切にしています。安全作業に先輩・後輩は関係ありません。作業中の遠慮は事故につながります。安全には特に注意を払って、気づいたらすぐに声を出すようにしていますね。また、コミュニケーションも大切ですが、しっかり連携をとるためには、作業前に今日の流れをすべて全員でしっかり共有することも大事。それと、作業中は、1つのことに集中するあまり周りが見えなくなることがあるため、お互いに相手の様子に気を配るようにしています」

宇野さん「わたしも泉さんと同じで、周りの仲間に注意を向けながら作業を行うようにしています。しかし、全ての作業について同じテンションで注意を払うのではなく、任せられる時は任せ、『大丈夫かな』という時は、特に注意を払って様子を見ながらフォローを入れるといった感じで、決して手を抜くという意味ではなく、メリハリを持つことも必要だと思います」



柳谷さん「メリハリと言う点では、作業中はみんな真面目そのものですが、休憩時間や、みんなでご飯を食べている時などは、プライベートの話もするし、他愛もない話が弾んだりして、とにかく楽しいです。『明日は近くに美味しいお店があるからみんなで食べに行くか!』『行こう行こう!!』なんて盛り上がることも」

――チームとして、互いに配慮し合いながら、一つの現場に取り組んでいるみなさん。コミュニケーション、ホウレンソウ(報・連・相)をしっかり行うことが、チーム力を高める秘訣のようです。

働きがいを感じられる環境づくりでオンもオフも充実!

――みなさんが働きやすいと感じるのはどんなところですか。



柳谷さん「会社は常に、現場で作業する我々の安全や作業環境を考えてくれていて、継続的に工具や作業服の充実・改善に取り組んでくれています。たとえば、一年中外で作業をしていますが、最近は特に夏の暑さがこたえます。でも、そんな厳しい暑さ対策として、ファン付きの空調服を全員に配備してくれるなど、できるだけ環境に左右されることなく常に同じ様に作業に集中できるようにしてくれています。また、最近はレンチなどの工具の電動化も進んでいて、体への負担も少なくなってきています。年々、働きやすい環境が整ってきていると感じますね」



宇野さん「工具を電動化することで、新人からベテランまで誰がやっても同じ様に作業ができるので、品質も確保できます」

泉さん「あと、そういった工具や作業服など現場で必要なものをすぐに用意してくれるのもいいところですよね。熱中症予防にと、経口補水液を暑い季節になる前からたくさん用意しておいてくれるなど、我々の健康面も、安全と同じ様に一番に考えてくれています。だからこそ、安心して働ける」



宇野さん「会社の制度面では、有給休暇が取りやすいのも働きやすいポイントです。工事は直近1〜2ヵ月ぐらい先まで事前に計画を立てて行うので、工事計画を立てる際に、前もって言っておけば自分が休めるようにクルーを調整してくれます」



泉さん「子供がいる私にとっては、育児休職などの制度が充実しているだけでなく、会社全体として子供がいても働きやすい職場環境にしていこうという両立意識が高まっていることに働きやすさを感じます。女性も男性も育児休職が取りやすいですし、育児休職を終え復職した後も、今まで通りの仕事にすっと戻ることができる。制度がしっかりしていて、それをちゃんと使える職場風土があるので、ライフステージが変わっても安定して働けます」

――休みのお話がありましたので、みなさんの休日の過ごし方について教えてください。



柳谷さん「自分は草野球とソフトボールのチームを掛け持ちしているので、休みの日はグラウンドで過ごすことが多いです。1日のうちに野球とソフトボールの試合が重なる日もあって、両方ハシゴすることもありますね。あとは会社の同僚と買い物に行くこともあります。休みの日も結構外に出て、体を動かしていることが多いかもしれません」



宇野さん「わたしも何かしら体を動かすのが好きで、趣味は釣りやキャンプです。休みの日に会社の同僚と一緒に遊びに行くこともあります」



――公私にともに仲が良いですね。良い関係は仕事でもプラスになりそうです。

泉さん「わたしの休日は完全に家族サービスです(笑)。子どもと公園に行ったり、妻の代わりに晩ご飯を作ったりしています。平日は仕事で、家のことは妻に頼りっぱなしになっているので、休みの日くらいは僕も率先して家事や育児をしようと。子どもがまだ小さいので、一緒に遊ぶのも楽しみのひとつかな」



――ワークライフバランスがしっかりとれていますね!いま、企業では働き方改革に取り組まれています。どの様に対応されていますか。



宇野さん「当社でも働き方改革に一丸となって取り組んでいます。現場でも、なるべく定時までに作業を終わらせようと努力しています。現場によって、時にはどうしても作業が終わらないこともあります。でも、時と場合によりますが、そんな時は他の現場から応援に来てもらったり、逆に応援に行ったりしてみんなで早く帰れるように努めるといった、チームワークというか助け合おうとするところがある。こう言う連帯感も働き方改革には必要なことなのではないでしょうか」

柳谷さん「それぞれの職場で働き方改革の色々な取り組みがされていますが、自分のいる営業所では、一週間に一度、ノー時間外デーというのがあって、その日はみんなで定時に終わって帰りましょうと言う日なのですが、こうやって決め事にしておいて繰り返し実施することで、定時までに必ず終わるような作業スケジュールを組むよう工夫する習慣ができていくと思います。ラグビー日本代表のワンチームではありませんが、現場にいる人たちが一丸となって、『早く終わらせよう、早く帰ってプライベートの時間も充実させよう』と気持ちを合わせているので、そこでもまたチームワークが発揮されます!」



泉さん「僕は子どもに早く会いたいので、何がなんでも定時には退社できるように努力しています(笑)。もちろん時期にもよりますが、それでも遅くなるのは週に1回くらいで、基本的には残業はほとんどありません。 また、宇野さんが作業が早く終わるように協力すると話をしていましたが、プライベートの用事がある時などに皆が融通を利かせてくれるのも良い点ですね。たとえば、体調が悪いと言えば病院に行くために早く帰れるように協力してくれる。そういう時は『ああ〜、この職場でよかったな、人に恵まれているな』って感謝の気持ちでいっぱいになります」

仲間からの信頼を得て、共に成長を目指す

――働きやすい環境に、プライベートも充実できるなど、とても魅力的な職場で働いていらっしゃるんだなと感じました。最後になりますが、みなさんは10年後にどうなっていたいですか?目指す将来像や夢を教えてください。

泉さん「個人の目標としては、10年後には現場を取り仕切る現場責任者になっていたいです…!」



柳谷さん「わたしも現場責任者になって現場を任せてもらうのが目標です。泉さんが目指す現場責任者ってどんなイメージ?」



泉さん「どんな現場に行っても『この現場はこれで行くぞ!』ってベストな作業方法や工程をぱっと出せるような現場責任者になりたいですね。尊敬している先輩がいて、自分には考えられないような工法で仕事を進めていくんです。考え方やものの見方の違いもありますが、なにより経験と持っている情報量が半端ない!どんだけ引き出し多いんですかーって。

だから、自分も同じように、多くの現場で色んな経験を積んで、信頼される現場責任者になりたい。そうして先頭に立って、自分だけでなく、みんな一緒になって全体のレベルを押し上げていきたいですね。後輩がもっと安全に、もっと上手に作業ができるように指導し、信頼される現場責任者を目指します!」

柳谷さん「泉さんらしい!わたしが目指すのは、みんなで仲良く、元気よく、連携しながら円滑に進む現場づくりができる現場責任者。そのためにも、やっぱりコミュニケーションは大事。優しいだけではなく、叱るときにはしっかり叱り、たくさんのことを伝えていける、そんな現場責任者を目指しています」



宇野さん「10年後どうなっているかはまだ想像がつきませんが、先輩も後輩もみんなが怪我をせず安全で、そして効率的に仕事を進めていける、そんな状態を継続していけるようになりたいです。そのためにも仲間のことを常に思いやり、声を掛け合い、お互いにフォローしあえるようにしていければと思います」

―インタビューを通じて、トーエネックで働く3名がコミュニケーションとチームワークを大事にしながら日々、仕事に取り組んでいることが伝わってきました。普段はチームでコミュニケーションをしっかりとりながら連携して仕事に取り組み、危険が伴う現場では、厳しい目で互いを見守りながら慎重に作業をする。それが安全にそして、確実に良い仕事をする秘訣なのでしょう。 良い仕事を目指すのは、何よりもお客さまに変わらない毎日を届けたいから、今日も明日も笑顔でいて欲しいから―そんな強い使命感を抱いた3人が、今後、トーエネックを支える存在になっていく姿が目に浮かぶような熱いインタビューでした。

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