電気業界へ転職ガイド
電気工事士の工具にはどんなものがあるの?腰道具を紹介!
電気工事士の方が腰につけている工具。何が入っていて、どのような用途で使用されているのか知っていますか?
今回は普段、電気工事士が使っている腰道具の内容についてご紹介していきます。
工具紹介のおすすめYoutubeチャンネルも併せて紹介していきますので、
工具にはこだわりをもっていきたいとお考えの方もぜひ最後まで読んでください。
目次
腰道具ってなんだろう?
今回は電気工事士が腰につける道具、「腰道具」の内容についてご紹介していきます。 腰道具とは、電気工事を行う際に、電気工事士の方が腰につけている工具や専用の工具入れのことを指します。 では、「腰道具」にどのような道具が入っているのかご存じでしょうか? 多くの方が、ニッパーやドライバーペンチなどが入っていると想像されるかもしれませんが、実は他にも色んな道具がつまっているのです。
道具を腰に装備することで、 ・必要な工具を手元に置くことができる ・持ち運びができるので、作業が効率的になる ・両手を空けておくことができる
などのメリットがあり、安全に作業を行うための必須アイテムです。
電気工事士が使う腰道具の内容とは?
電気工事士の方の腰道具には、さまざまな工具が入っています。その内容は個人の好みや行う工事内容によって異なりますが、今回は、基本内容である工具を6つに分類して紹介します。
切断や圧着に必要な工具
ニッパー
ニッパーとは、配線や針金などの金属線を切断するための工具のことを指します。
ペンチ
ペンチとは、針金や配線をつかむ・はさむ、曲げる、切るなど、様々な目的に使用できる工具です。また、通常のペンチよりも先端が細長いペンチはラジオペンチと呼ばれ、細やかな作業の際に使い分けられます。
圧着ペンチ
圧着ペンチは、圧着端子を圧着するときや接続するときに使う工具です。刃の部分に穴が開いているもあり、被覆線を剝がすことにも使われます。
ネジやボルト締めに必要な工具
ドライバー
ドライバーは、ネジを締めたり緩めたりするための工具のことです。先端がプラス(+)の溝が付いたプラスドライバーと、マイナス(-)の溝がついたマイナスドライバーが主に使用されます。
インパクトドライバー
インパクトドライバーとは、自動でネジを締めたり緩めたりできる電動工具のことです。
寸切回し
寸切回しとは、全ネジと呼ばれる頭部がない(+・-部分のない)ネジを回すための道具です。
モンキー
モンキーレンチとは、ボルトやナットなどを締めたり緩めたりするときに使う工具です。掴む部分の幅を変えられるため、様々な大きさに対応できます。
配線に必要な工具
ケーブルストリッパー
ケーブルストリッパーとは、ケーブルの被覆線などの外装被覆を剥がすための工具です。
電工ナイフ
被覆線などの外装被覆を剥がす専用の切れ味が抑えられたナイフのことです。切れ味が良すぎると内部まで傷つけてしまう可能性があるため、切れ味が抑えられています。
計測や叩き込みに必要な工具
電工ハンマー
電工ハンマーは、柄の部分にソケットが付いているハンマーのことです。通常のハンマーと同様に叩いて使うこともできる上に、ソケット部分でナットを締めることもできます。
スケール
スケールとは、金属製の巻き尺のことを指します。メジャーと呼ばれることもあります。
その他
手袋
作業時、手を保護するために手袋をします。普段作業をするときに使う通常の手袋のほかに、電気を通さない絶縁手袋や、刃物を通さない切創防止手袋などを使い分けて使用します。
ペン
作業が分からなくならないように、印をつけることに使います。
腰道具の重さや値段はどのくらい?
このように、さまざまな道具が入っている腰道具には、金属の工具も多く含まれているため、かなりの重量になります。腰道具の重さは、内容量や材質によって異なりますが、基本的な工具のセットだけでおよそ5kg程度だと言われています。 小物の工具などを多く入れた場合は、10kg近くになることもあるようです。腰への負担を軽減するためには、サスペンダーやハーネスを使用することも多いそうです。 また、価格は、材質こだわらず基本セットのみをそろえるのであれば5万円程度で済みますが、しっかりしたものを揃える場合は10~20万円近くになることもあります。
電気工事士腰道具のおすすめ動画
実際に電気工事士の人はどのような工具を使っているのでしょうか。 ここでは、電気工事の腰道具を紹介している電気Youtuberを紹介していきます。 電気工事士Youtuberのお気に入りの工具を見ていきましょう。
電気屋優tuber
電気屋優tuberさんは電気工事や建設業の技術的ノウハウや工具・腰道具などの動画を配信している方です。
こちらの動画では、通信の工事を主に行っている電気工事士3年目の方の腰道具を紹介しています。 使いやすさも考えつつ、見た目のかっこよさを追い求めた腰道具となっています。 色の統一感を意識して、工具を入れるケースまでこだわった腰道具ですので、ぜひご覧ください!
群馬電気工事士 tomidenlabo
群馬電気工事士tomidenlaboさんは現役電気工事士の方で、プロ目線でのおすすめ工具などを紹介してくれています。
こちらの動画では、腰道具のカスタム(改造)をしています。 実際道具を使用するとき、どの配置でどの工具があると使いやすいのかなどを考慮しつつ、かっこ良さを追い求めたカスタムとなっています。 ベルトループの色を変えるほか、ベルトの金属部分の色をよくするために金属をあぶって光沢を出す、なんてことも!ぜひチェックしてみてください。
現役電気工事士チャンネル
現役電気工事士チャンネルさんも、現役電気工事士の方のYoutubeチャンネルになります。 水道管の凍結破裂の補修や外灯の増設方法などを紹介しています。
こちらの動画では、軽い腰道具を紹介しています。 腰道具は重いものだと10kg近くなるため、腰を痛める恐れがあります。そうならないためにも、必要最小限の物のみを入れた腰道具を別に用意し、使い分けている電気工事士さんも多くいます。 この動画では、総重量5kgほどの軽い腰道具を紹介していますので、ぜひご覧ください。
電気工事士の腰道具コンテストがある!
さまざまなカスタマイズができる腰道具。工具の使いやすさを求めたり、軽量化をしたり、中には色にこだわる方もいらっしゃいます。毎日身に着けるものだからこそ、自分なりにカスタマイズしたいですよね。 そんな個性が出る腰道具。実は電気工事士が使用する工具を競うコンテストがあるんです! 「電工魂腰道具コンテスト」では、「おしゃれさ」「かっこよさ」「個性」などが審査基準になり、工夫やアイデア、デザインなどが評価されます。 コンテストに出品される腰道具は、経験や知識から厳選されたものの中で「かっこよさ」を兼ね備えた素敵なものばかりです。
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腰道具を自分なりにカスタマイズしたり、アレンジしたりする職人の姿勢は、その想いや仕事への情熱を表しているのかもしれませんね。