電気 × マンガ
電気工事士マンガ「転電虫」 第二十六回「鉄筋家族」
歳なんて関係ない!元気があれば何でもできる・・!?
鉄筋家族
あとがき
コンクリートを扱う現場では、鉄筋工の職人さんと一緒になるのですが、この鉄筋工のお仕事がかなりハード。材料は重い物が多いですし、金属を扱うのでケガなどもかなり気を付けられているようです。 建築物によっては、かなり太い鉄筋もあり、指や手を挟んだら、大怪我になるようなものもありました。そして、ケガ防止のため、結構厚着をされたり、重量物を運んだりするので、夏場はかなり大変な仕事になるようです。 そんな、大変な鉄筋工の職人さんですが、ある現場で一緒になった鉄筋工のご家族。親方、親方の奥様、親方の息子さん、息子さんの奥さんの4人でいつも現場に来て作業をされていました。で、この鉄筋工のご家族で、一番驚いたのが、親方の奥様。重たい鉄筋を肩に担いで、悠々と歩かれていました。 女性で細身、しかも、60歳過ぎているとお聞きして、さらにビックリ。さらに極めつけが、この奥様、とにかく鉄筋などの材料を投げる、投げる!「砲丸投げの選手か」というくらい、勢いよく鉄筋・材料をブン投げます。まぁ、全部金属なので、投げたくらいで壊れるものではなりませんが、周りにいる他の業種の職人さんは、とにかく避難します…。 一度、現場監督さんに、「あれって、危なくないんですか?」って聞いたら、「転ちゃん、あの人はいいんだよ」という返答。 「いや!何があったーーー?」 普通、注意すべき現場監督が、ビビってしまう方なのか?ということで、何があったかは謎ですが、親方の奥様が作業される周りは、暗黙の了解で立ち入り禁止となっていました。建築現場で働く女性はパワフルです。
プロフィール
貴泉(きせん)
40歳で非正規雇用の仕事を退職。その後、職業訓練校に通い、電気工事士会社へ就職。建設現場であった面白い話や出来事、愉快な職人さんや自分の失敗談などをマンガにして、ブログ「転電虫」で掲載中。取得済の資格は、危険物取扱者(乙4類)、2級ボイラー技士、第二種電気工事士、第一種電気工事士、第一種衛生管理者です。