採用人事に確認を取りたい!電気主任技術者を悩ませる「実務経歴証明書」とは?確認のポイントを併せて紹介!

更新日:2023.07.21投稿日:2023.07.21

電気主任技術者を目指される方にとって「実務経歴証明書」をご存じの方も多くいらっしゃるかと思います。実務経歴証明書とは、電気主任技術者がゆくゆくは保安業務従事者や電気管理技術者になるために必要になる必要な書類です。しかし、この書類の作成には多くの課題があるのが現状です。この記事では、実務経歴証明書の作成について、採用人事の方に協力してほしいポイントを紹介していきます。外部委託の働き方に興味のある方は、ぜひチェックしてみてください。

電気主任技術者を目指す方々の中で、電気主任技術者にとって重要な「実務経歴証明書」に関して耳にしたことがある方は多いのではないでしょうか? 実務経歴証明書とは、「受変電設備の維持・運用・管理に関わった業務を記載する証明書」のことです。 この実務経歴証明書は、電気主任技術者が転職する際に、悩みの種となるケースが多い書類なのです。 「この会社で働いたら実務経験になる?」 「自分が退職する際、実務経歴証明書に会社から代表印をもらえるのだろうか…?」 「電気主任技術者を委託する旨を記した契約書の写しなどを頂けるのだろうか?」 なぜこのような悩みが出てくるのでしょうか?書類の取り交わしという、一見当たり前の事務作業のように見える実務経験証明書の扱い。しかし、この1つの書類で悩みを抱える技術者が多いのが現状なのです。 多くの電気主任技術者が実務経歴証明書を気にする理由を知ることで、「思っていたのと違った…」といった転職の失敗を回避できるでしょう。 これから電気主任技術者として働いていきたいと考えている方は、ぜひ最後までお読みください。

実務経歴証明書とは?

実務経歴証明書とは、保安業務従事者(保安法人勤務)になるため、もしくは電気管理技術者(個人事業主)として働きたい場合などに必要となる提出書類の一つが「実務経歴証明書」なのです。 実務経歴証明書は自分で作成する必要があります。そして、実務経験となる条件を満たした業務を既定の年数以上経験している必要があります。そのため、「この会社で働いて実務経験になるのだろうか?」という疑問が生じるのです。 さらに、実務経歴証明書には、実務経験をおこなった会社から代表印を貰わなければなりません。実は実務経歴証明書の作成は義務ではないことから、押印をお断りされる会社様は少なくないのが現状です。そのため、「退職の際にスムーズに押印してくれる会社かどうか」という悩みが発生してしまうのです。

実務経歴証明書記載要領

採用人事に確認する「実務経歴書」3つのポイント

電気主任技術者は、実務経歴証明書に関してさまざまな悩みや不安を抱えています。そんな電気主任技術者の不安を解消するためには、採用人事側にも協力を仰ぐ必要があります。 転職などのタイミングで、以下の3つの点を確認できると、スムーズにキャリアアップを目指せるでしょう。転職や独立の前に、ぜひチェックしてみてください。

実務経験が積めるかどうか

実務経歴証明書を書くにあたって、実務経験を積める職場かどうかは非常に重要なポイントです。 「数年間務めたけど、実務経験を積める会社ではなかったと後から気づいた」などといった実例があります。事前に、実務経験を積める会社かどうかを確認しましょう。 ※業務内容等による様々な例外がありますので、不安がある場合は経済産業省が発表している実務経験に該当する範囲を確認してみてください。実務経験と判定できるかどうかの最終判断は、経済産業省が行いますので。

退職時に実務経歴書に代表印を押してもらえるかどうか

実務経歴書は、退職前後に電気主任技術者自身で作成することになります。そして、勤務している会社から代表印を押してもらう必要があります。 電気主任技術者が定年といった退職後に、外部委託の働き方(保安業務従事者や電気管理技術者)になるために欠かせない書類です。そのため、実務経歴証明書への押印対応が可能かどうか、事前に確認しておくことがおすすめです。

受変電設備の設置者ではない場合、設置者の押印は貰えるか

電気主任技術者の勤務先が委託管理先物件の場合、勤務先に加えて設置者の会社の代表印も必要となります。 しかし、設置者の会社から押印をもらうのは難しいケースが多く、多くの場合は代わりに管理委託契約書の写しなどを用意できるかの確認が必要になります。

実務経験と退職の関係

「入社後に、実務経験を数年だけ積んで辞められてしまう場合はないでしょうか?」 現在の保安業界の制度上、企業側からこういった声は当然上がってきます。 だからこそ大切なのは、入社時にお互いどのくらいの期間働いてほしいのか、働くことを希望しているのか、会社側と電気主任技術者側とでしっかりとすり合わせることです。 弊社はそこの見通しが合うかどうかを初めに確認して頂くことをお勧めしております。そこがずれていれば、退職時などに衝突が生じる可能性が高くなるからです。 反対にお互いの希望が合致していれば、実務経験を積むために電気主任技術者が仕事に取り組むモティベーションが上がり、電気主任技術者にも企業側にもいい結果になるでしょう。 (非常に少ない事例なのですが…) 仕事の期間や将来についての内容をオープンにして話し合うことが、とても大事なのです。

電気主任技術者が生涯現役で心地よく働くための「実務経歴書」

生涯現役を目指し、実務経歴証明書のことを考えている電気主任技術者の方は少なくありません。 経済産業省によると、今後、電気管理技術者や法人や協会で働く場合は保安管理従事者が人手不足になる将来が懸念されると言われています。電気主任技術者の想いと企業側の想いをすり合わせ、協力していくことが、人材不足改善への一つの手段になり得るでしょう。 電気主任技術者としてキャリアを積み、希望の働き方ができるようにミズノワがサポートして参ります。

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