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【受験生必見!】記憶力をあげるコツは?受験勉強に活かせる心理学
「全然覚えられない…」「覚えたはずなのに忘れちゃう」
そんな経験、ありませんか? 一生懸命に勉強していても、覚えられないとモチベーションも下がりますよね。今回は、受験勉強に役立つ心理学“記憶術”について解説します。
目次
受験勉強で重要な記憶の仕組み
心理学では、記憶の過程には「インプット(記銘)→記銘を保つ(保持)→アウトプット(想起)」の3段階があるといわれています。受験勉強の際、なかなか覚えられない理由はこの過程を上手くたどれずに、ひたすらインプットしている可能性があるかもしれません。 記憶にも様々な種類がありますが、受験勉強のために皆さんに特に知ってほしいのは、長期記憶のなかの「意味記憶」。意味記憶とは、わかりやすくいうと一般常識や知識など、勉強に関する記憶のことです。 ただし、この意味記憶には「エピソード記憶」も重要となります。エピソード記憶は“昨日何があった” “今朝は窓を閉めて出かけた”など、日々の体験に関する記憶のこと。勉強と関連性がないように感じますが、「○○先生が▲▲って言っていたな」というように授業内容や面白い話を思い出したことってありませんか?記憶は、エピソード記憶と意味記憶が相互に補い合うことで定着するといわれています。その過程を活用して受験を乗り越えましょう!
記憶を定着させるコツ
コツ①長期記憶に移行する“適切な復習”が重要
受験勉強は短期記憶から長期記憶への移行作業、つまり繰り返し覚える復習が重要です。心理学では繰り返し覚える復習のことを“リハーサル”と言います。復習は1度や2度ではなく、何度も繰り返すので大変ですが、そのようなときは忘却曲線に沿った復習がおすすめです。 ドイツ心理学者のエビングハウスの「忘却曲線」によると、人の記憶は1時間後には約半分忘れ、24時間後には7割近く忘れることがわかりました。つまり、覚えたことが頭に残っていないのは当然なのです。 理想の復習のタイミング 1.覚えた直後にさらっと見返す 2.翌日、復習する 3.1週間後に復習する さらに差をつけたいなら、3~4週間後など定期的に復習しましょう。
コツ②アウトプットで定着度UP!
最も効果的な方法は人に説明することですが、「インプット後に問題演習をする」「勉強したことを自分の言葉で録音する」「勉強内容をノートもしくはSNSに自分の言葉で書く」ことでも効果を得ることができます。「インプット→保持→アウトプット」を意識しましょう!
コツ③体験と五感でイメージ化
受験生が覚えたいことを頭に定着させるには、意味記憶とセットで「エピソード記憶」を活用しましょう。特に子どもは「面白い」「興味深い」「楽しい」と思えることが頭に残りやすいといわれています。もし、参考書で覚えられないときは漫画や動画で勉強すると頭に入るかもしれません。ただし、科目によっては面白い教材が手に入らない場合も。そこで活用したいのが、聴覚や嗅覚といった五感です。 参考書を見ても覚えられない場合は、声に出してみましょう。コツ②のアウトプットとは異なり、まずは参考書を音読してみるといいかもしれません。聴覚と視覚の両方を使うので、暗記におすすめの方法です。また、香りと記憶の結びつきは深いといわれています。勉強の前に集中力アップのアロマを嗅ぐのも一つの手。テストや受験当日も同じ香りを嗅ぐことで、想起されやすくなりますよ。
効果的な方法で自信を持って勉強しよう
記憶術の活用も重要ですが、「自分ならできる」と信じることも受験勉強をより効果的にするコツの1つです。人は不安になると、集中力が低下し、今までと同じような方法でも覚えられなくなります。 勉強のコツも大事ですが、自分を信じ、志望校に入りたい気持ちを強く持つこと。そして入学後のいいイメージをすることも受験勉強には大切ですよ。また、記憶の定着には睡眠と休養も重要です。適度にリラックスや気分転換をしながら、受験勉強頑張ってくださいね。
プロフィール
いけやさき
臨床心理士・公認心理師。大学院修了後、病院やクリニック、療育現場などでカウンセラーとして勤務。3年前からオンラインにて、主に20〜40代女性の自己理解・仕事・恋愛などに関するカウンセリングを行いながら、webライターとしても活動中。Instagramのアカウントはこちら