電気の資格のアレコレ
第二種電気工事士試験の筆記試験合格を目指す!最低限覚えるポイント
前回は第二種電気工事士に最短で合格するポイントについて解説しましたが、今回は筆記試験に着目して解説します。通常、「識別」「計算問題」「配線図」について、ある程度の内容を理解して解くことができれば問題ありませんが、範囲が広く全ての内容を把握するのは難しいです。
この記事では、試験にでてくる頻度が高いものをピックアップして解説します。ぜひ、ご参考ください。
識別
識別は写真や図記号を見ただけで判断します。そのため、この課題をしっかり押さえておくと大きな得点源になるので可能な限り全てを覚えましょう。コンセントやスイッチはどの家庭にもあり、比較的馴染みがあると思うのでまずは覚えやすいものから順番に覚えるのがポイント。識別問題と複線図問題で頻出しているものを紹介します。
スイッチ
コンセント
機器や器具
照明
電線やケーブル
機器や器具
照明
電線やケーブル
電線やケーブル
次に電線やケーブルについてですが、こちらは名称をしっかり覚えましょう。引掛け問題ではありませんが、ちょっとした名称の違いで間違いになるので注意が必要です(例えばVVFとVVRは同じケーブルですが、形状が全く異なります)
配線の図記号
覚えようと思えばキリがありませんが、最低限こちらで挙げたものは全て試験に出る可能性が高いので全て押さえておきましょう。一通り写真と図記号と用途を確認して下さい。 余裕があれば記載されているもの以外の識別も覚えると試験対策としては十分対応できます。
計算問題
計算問題は公式そのものが答えになる問題も出題されます。また、計算自体が難しくても、分かる部分だけ計算するだけでもある程度答えが絞れるので、まずはとにかく公式を覚える事が重要です。大前提として 電流=I、電圧=V、抵抗=R、時間=t こちらを踏まえて覚える公式がこちらの表にまとめています。
次に絶縁電線の許容電流についてですが、こちらも数字が答えになる事があるので一通り暗記しておくといいでしょう。 単線…1.6mm=27A、2.0mm=35A より線…2mm²=27A、3.5mm²=37A 電流の減少係数は 3本以下=0.7、4本=0.63、5~6本=0.56 屋内幹線の許容電流は電動機の合計が電動機以外の合計より大きい場合 電動機の許容電流が50A=(1.25x電動機の許容電流)+電動機以外の許容電流 電動機の許容電流が50Aより大きい場合=(1.1x電動機の許容電流)+電動機以外の許容電流 電線の太さと許容電流ですが、3m以下は制限なしで3〜8mは0.35、8m以上は0.55をそれぞれ長さに掛けて求めます。最後に分岐回路ですが、こちらはほぼ毎回出題されるのでしっかり押さえておきましょう。 こちらの表を参考に覚えて下さい。
計算問題のコツはとにかく無駄な計算を省く事が重要です。 ルートが絡む問題は一見難しそうに感じますが、ルート以外の部分を先に計算して√2は1.5、√3は1.7とだけ覚えておけば、ある程度答えが分かる場合がありますので、少しでも負担を減らして楽に問題を解いていきましょう。
配線図
配線図は出題されるパターンはある程度決まっていますし、最初の識別で覚えた内容で半分近く点が取れます。実際に複線図を書いて解く問題自体は配点が少ないですが、次の技能試験では必要な事なので筆記試験でしっかりマスターしておくと後々楽になります。 ここで最低限覚える事としてリングスリーブについてです。大きさは小と中がありますが、配線の太さの組み合わせによって使うリングスリーブの大きさや本数が変わります。こちらの表の本数や種類を覚えて下さい。
リングスリーブに関する問題もほぼ毎回出題されますし、こちらも覚えておくと技能試験でも役に立つのでしっかり押さえて下さい。
まとめ
第二種電気工事士の試験は100点を取る試験ではなく、最低ラインの60点、目安として70~80点を目標に取り組めば合格に近づきます。100点の人でも次の技能試験で落ちたら意味がなく、60点の人が技能試験に合格したら何のために勉強したか分からなくなるので、試験に対するモチベーションを確保するためにも無駄道をせずに効率的に合格を目指していきましょう。
kiki
2児のパパ。主に資格取得を目指す方に向けて攻略記事を、他には案件の紹介、ジャンルを問わない雑記記事を書いています。
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ブログでは、今回の電気工事士以外にも危険物甲種や高圧ガス、ボイラー技士など主に工業系の資格をメインに解説しています。