月の光で発電ができる？月の光の可能性と太陽光発電の最新研究

月の光を利用して発電は可能か

結論から言うと、月の光を活用した発電はできることが分かっています。しかも、実験は過去に日本のテレビ番組で行われ、多くの反響を呼びました。電気の専門家と協議して策定した手順は次のとおり。 1. ソーラーパネルを用意 2. そのソーラーパネルと少ない電力で動くオルゴールを接続 3. 満月時にソーラーパネルに月の光を当てて電流や電圧を測定 この状況で観察していると、オルゴールから小さな音が鳴り、ひとまず実験は成功となりました。

しかし、発生した電流や電圧を測定したところ、非常に小さい電力で、とても生活に活用できるレベルのものではありませんでした。発電した電力そのものは小さいものでしたが、月の光で発電したという事実は本当のこと。日中は太陽光発電、夜は月光発電なんて事がこれから当たり前になるかもしれませんね。

月面からの太陽光発電への取り組み

月光発電とは異なりますが、今日本の清水建設株式会社という企業が月面にソーラーパネルを設置して、太陽光発電した電力を供給する「月太陽発電」の計画を進めています。 具体的にはソーラーパネルを月の赤道上に設置することで、24時間発電します。地球のように雲が多いと太陽光が届かない場合もありますが、月はそうした心配がないため、安定供給がが可能です。

シュミレーションした際の生成される電力量はほぼ世界中の電力を賄うレベルの電力供給につながるとの事で、まだ先の話ですが、こちらが成り立つようになれば、電力不足や電気料金の値上げなどの問題も全て解決するのではないかと感じています。

太陽光発電の最新研究

最新の研究の中で、新たな太陽光発電として「ペロブスカイト太陽電池」が注目を集めています。 ペロブスカイト太陽電池はペロブスカイト（灰チタン石）を含む化合物で構成された太陽光電池の一種で大きな特徴として ● 柔らかく自由に曲げられる 好きな形に曲げられるので、今まで太陽光発電ができなかったようなものまで、太陽光発電ができるようになります。 ● 非常に軽い 太陽光パネルと聞くと大きな設備で重量も相当なものですが、ペロブスカイト太陽電池は非常に軽く薄い形状なので、過重で乗せられなかったものにも対応可能です。 ● コストが掛からない 現在開発段階ですが、将来的には印刷して製作も可能となる予定なので、非常に低コストで導入ができます。また、特殊な金属なども使用せずに、軽いため、運送コストなども大幅に削減できます。 ● 比較的弱い光でも発電可能 最初に紹介した「月光発電」のような少ない光でも発電可能なので、状況によっては場所を選ばす発電ができる事となります。 ● 自国で原料調達可能 太陽光パネルは「レアメタル」などの材料が必要で、国内では調達が難しいものだったので、必然的に輸入に頼るしかありませんでしたが、ペロブスカイト太陽電池の原料である「ヨウ素」は、実は日本が世界でもトップクラスのシェアを誇っており、原料調達という点では自国で完結できるようになります。 ● 光透過性があり、色も自由に変えられる 光透過性があるため、窓ガラスなどにも貼り付けて使用可能です。 また、色も好きに変更可能なので、自宅の壁や車などのデザインにも影響を与えません。場合によっては服などにも装飾して、歩きながら発電…なんてことも可能になるかもしれません。

どれも従来の太陽光パネルと比較しても優れている部分が多く、現在政府も率先してペロブスカイト太陽電池の支援には積極的に注力する旨を示しています。メリットばかりかと思うこのペロブスカイト太陽電池ですが、課題は寿命が短いこと。そのため、現在は耐久耐性のために様々な研究が日々進められています。

プロフィール

kiki

2児のパパ。主に資格取得を目指す方に向けて攻略記事を、他には案件の紹介、ジャンルを問わない雑記記事を書いています。

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ブログでは、今回の電気工事士以外にも危険物甲種や高圧ガス、ボイラー技士など主に工業系の資格をメインに解説しています。