レモンが電池になる?レモン電池の仕組みや活用法を解説します

更新日:2024.08.27投稿日:2024.08.27

「レモンが電池になる」? 今回はレモン電池の仕組みやレモン電池を活用する方法を解説していきます。

レモンが電池になる仕組み

レモンに亜鉛板と銅板をさしてつなぐと、亜鉛が溶けて電子が生成され、その電子が亜鉛板から銅板へ移動することによって電気が流れます。この亜鉛板はマグネシウム板でも問題ありません。

具体的な方法として、レモンの果汁に導線をつなげた2つの金属を入れると、亜鉛板(マグネシウム板)からは亜鉛イオンが溶け出し、それと同時に電子が生じます。その電子が導線に伝わって、銅板に向かって移動するのです。一方、銅板では移動してきた電子を水素イオンが受け取ることで、電子の流れは亜鉛板から銅板となり、電気の流れは銅板から亜鉛板となるため、この一連の流れで電流が流れます。

レモンの果汁は水溶液で、内部には「電解質」が溶けています。この電解質が、イオンを受け取る役割を担い、電気を流すのです。そのため、電解質である食塩水なども同様に電気が流れ、逆に砂糖水のような電解質ではないものは電気が流れません。

上の画像のように豆電球から直接挟めるタイプのものがあれば導線は準備する必要はありません。もし点灯しない場合、半分に切ったレモンも利用しましょう。その際、亜鉛板と銅板がもう1つずつ必要となります。亜鉛板と銅板同士の接続を介してレモン2つを経由して再度豆電球をつなげると点灯する可能性は高くなります。

注意点として、この実験で使用したレモンは亜鉛が溶け込んでいるため、決して食べてはいけません。勿体無いかもしれませんが、実験終了後は必ず廃棄して下さい。

レモン以外でも作れるの?

レモン以外の果物でも同じ手順を踏めば果物の電池を作ることができます。

  • キウイフルーツ
  • メロン
  • りんご
  • みかん
  • グレープフルーツ…など

そのほか、きゅうりやトマト、じゃがいも、玉ねぎといった野菜でも同様に作ることができます。果物や野菜以外にも、食塩水やお酢などでも作れるので、冷蔵庫の中を見て、あるもので実験をしてみましょう。くれぐれも実験に使用したものは絶対に食べないように注意して下さい。

レモン電池を活用した試み

レモンの個数を増やして直列につなげると、より大きな電気を作ることができます。普通の電池も直列回路でつなげると同様に電気量が増えますが、それと同じ理屈です。過去に、テレビ番組の企画ですが、約1,400個のレモンを使用して100kgの車を動かす実験が成功しています。つまり、個数さえ確保できればさらに大きな動力に使用できる事が証明されてい流のです。

まとめ

今回はレモン電池の仕組みや方法、レモン電池の活用法について解説しました。
大きな電気を生成するには大量のレモンが必要ですが、たとえば廃棄予定のレモンなどを活用して、上手に電気を生成できれば、太陽光電気のように非常時の時などに活躍するかもしれません。

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