電気業界へ転職ガイド
【わたしが電気業界に進んだ理由3】営業職から電気工事士へ転職後、電験三種の資格取得を目指す日々!「毎日が楽しくて、新しい」
電気業界では、非常に幅広いバックグラウンドを持つ人たちが活躍しています。 このシリーズでは、
異業種から電気業界へ進んだ人の転職ストーリーをご紹介します。コロナ禍で不安定な状況をむかえた時に「手に職があれば…」と考えたS.Yさん。色々調べていくうちに電気業界へ興味を持ったと言います。
目次
S.Yさんの場合
Q1. 現在のお仕事内容について教えてください。
電気保安法人の会社に勤めています。現在は、電気主任技術者を目指し、高圧で受電されている需要家(コンビニや工場など)の電気設備の点検、事故応動に同行しています。
Q2.転職を考えたきっかけは?
高校卒業後、設備関係の会社の営業職に就きました。日々、営業活動をしながら、一般住宅の設備交換などの工事を行ってきましたが、新型コロナウイルスの感染拡大により、勤め先の会社で解雇や雇止めが行われました。そのとき、「手に職があれば、長く、安定した仕事ができるのでは」と考えるようになったんです。
そこで、電気工事士をしていた地元の友人から、電気の仕事について尋ねてみました。電気のお仕事について話を聞くと、電気工事士だけでなく、施工管理や電気保全など、幅広い職種や資格があっていろんな活躍の場があり、年齢に関係なく、自分の頑張り次第で能力を伸ばすことができる。そこに大きな可能性を見い出し、電気業界への転職を考えるようになったんです。
Q3.転職活動のなかで“決めポイント”となったのは。
友人が電気工事店で勤務していたこともあり、まずは同じように電気工事関連の会社に入職することを考え、転職活動を行いました。
業界全体において人手不足や高齢化に課題を抱えていたことから、私が入職した会社は若年層の入職に力を入れていたんですね。実際に、若手職員の方も多く、ワークライフバランスがとりやすいこと、職人として経験を積んだ後に施工管理になれるキャリアプランがあること、当時の建設業界ではかなり珍しいDXにも積極的に取り組み、新しいことに挑戦する環境があったことが決めポイントになりました。
自分自身が成長できる環境が整っていること、そして長く勤めることができる点は非常に魅力的にうつりましたね。
Q4.お仕事を通して得た気づきはありますか。
電気工事にも、コンセントや照明などを使えるようにする工事を行う強電専門の業者や、TVや電話線などの工事を専門に行う弱電専門の業者、機械の制御を行うために制御装置の取り付けなどを行う計装専門の業者といったように、作業が細分化されており、各職種にプロがいることに驚きました。
Q5.現在のお仕事の魅力を教えてください。
自分が携わったものが目に見えて形になるので、非常に大きな達成感が得られます。
お客様と対面する現場では、お客様の口から直接、感謝の言葉をいただくことができるので、喜びも大きいんです。
他業者や発注者、職人さんに「S.Y君と一緒に仕事ができて本当に良かった」と言ってもらえたことも、この仕事を選んでよかった思う瞬間です!
Q6.この先チャレンジしたいことを教えてください。
電気工事と電気保全の経験を積みながら、いずれは知見と経験を活かし、独立したいと考えています。そのためにも、消防や情報通信など、電気に関するあらゆる知識を深め、起こり得る様々なトラブルに対応できるようになりたいです。
Q7.電気業界へ興味をもっている人へ一言お願いします。
建設業界と聞くと、体力がきつい、休みが少ないなど、なかなかハードな印象があるかもしれません。しかし今は、多くの企業が人材確保に向けて待遇改善や働きやすい環境の整備をしており、給与水準も上がっていますし、完全週休2日制、充実した福利厚生が広がっています。
また、技術職ですから、資格を取得すれば、自分の頑張り次第でどこでも活躍することができますよ。年齢や性別学歴にとらわれることなく、自分の腕一本で食べていけるようになるので、チャレンジする価値は大いにあると思いますよ!
プロフィール
S.Y
普通科高校を卒業後、営業職からから電気工事士へ転職。現在は、電気主任技術者を目指して日々勉強中!